アンビエンテ展レポート

 
 
 

1. アンビエンテ展

 世界の日用品業界の代表的な展示会は、「シカゴIHSS展」と「フランクフルト アンビエンテ展」です。この二つの展示会にはアメリカを含めた世界の大手チェーン店バイヤーは世界の優良なベンダーを求めて、または業界のトレンド情報を求めて訪問します。同展示会の概要は次の通りです。


​「開催概要」

​見本市名:Ambienteアンビエンテ / 国際消費財見本市

会期:毎年一回、2月の5日間

会場:ドイツ・フランクフルト国際見本市会場(Ludwig-Erhard-Anlage 1, 60327 Frankfurt am Main, Germany)

出展者数:約5000社/90ヶ国・地域 (ドイツ:1000社 ドイツ以外:4000社)

来場者数:15万人/160ヶ国・地域 (ドイツ:7万人 ドイツ以外:8万人)

主催:Messe Frankfurt Exhibition GmbH

出展:各国に主催者の出先機関があるが、ブース獲得は世界の展示会の中でも最も難しい。

2. Mira Design社の合同ブース

 Mira Design社は、同展会場の良いロケーションに35平方メートルのブースを獲得しています。世界中から出展を希望する企業が多く、実際同展示会のブースを確保するのは難しいのですが、当社は、まる2年の時間をかけて、主催者に繰り返し説明を行い、ようやくブースを確保することが出来ました。製品のデザイン、シカゴ展での実績と、特にヨーロッパにおける販売体制、流通体制というビジネスの土台が構築できていることが評価されました。ミラ・デザイン社ブースの概要は次の通りです。


「ミラ・デザイン社合同ブース」

・ ブース位置: Hall 6-1日用品カテゴリーの大手企業も多い大変良いフロアです。

・ ブースサイズ: 35平方メートル 

・ 販売、流通、回収: ミラ・デザイン社+ABing Plus社(パリエージェント)

・ カスタムブース:シンプルできれいなブースです。

・ 合同ブース:3ラインの出展が可能です。

・ 合同出展費用:毎年ブースコストが変わりますので、お問い合わせください。


「これまでの出展成果」

​第一回目:2015年 35カ国 216社との商談 (大手チェーン店12社)

第二回目:2016年 42カ国 223社との商談 (大手チェーン店16社)

第三回目:2017年 45カ国 237社との商談 (大手チェーン店21社)

 上記の数字に見られるように、年々認知度が増していくに従い商談数が増えています。非常に忙しく実り多い展示会です。無論、全ての商談がまとまっているわけではありませんが、着実に世界の大手チェーン店を開拓できています。

3. 出展のメリット

 このMira合同ブースに出展する「5つのメリット」をまとめてみました。


① 欧米一体の販売戦略

 アメリカ+ヨーロッパを一体として販売できる。アメリカ市場は、シカゴ展のみにて大手チェーン店バイヤーと出会うわけですが、年間1回のチャンスでは営業上充分でなく、年間2回を定期的に出展することによって機会が広がります。


② 広いブース効果

 アンビエンテを単独で出る場合は、3mx3mの9平米の広さで、1社当たりおおよそ20000ユーロ(278万円)かかる。費用が高いばかりか、最小サイズのブースでは大手バイヤーと出会えるチャンスは小さいのです。一方、合同ブースは、3小間以上あるので「広いブース効果」があり、かつ費用は経済的です。


③ エージェント=ビジネス体制

 展示会で商談が現実的になるかは、現地に「エージェントによるビジネス体制」があるかどうかが重要です。合同ブースでは、ミラ・デザイン社+ABing Plus社が販売、流通、回収、フォローを行なうのでビジネスチャンスは大きくなります。


④ 商品+販促ツール

 アメリカ市場で準備してきた海外市場用製品や販促ツールはそのまま世界の市場で使えます。


⑤ 良いイメージ

 シカゴ展、アンビエンテ展双方にコンスタントに出展することによって、ブランドは良いイメージでマーケットに浸透し、業界内での知名度は上がっていきます。

4. 出展までの流れ

① アンビエンテ計画書をお読み頂き、ミラ・デザイン社までご参加の申し込みをお願いいたします。次回は、3社が限度になりますので、3社埋まりましたら、締め切らせていただきます。

② 色々ご質問、ご意見あれば、ご連絡ください。できるだけ、出展計画に反映いたします。

③ 主催者とのやり取りはすべてミラ・デザイン社社で行ないます。

 (ミラ・デザイン社がUSA法人の為)

④ 出展商品などの検討は適宜行ないます。基本的に、アメリカで売れているものを中心に絞って行きます。目標は、世界の大手チェーン店バイヤーとのアポイントです。

⑤ 展示会当日、日本から遠征する必要はありません。(無論来て頂いても結構です)

5. アメリカから世界市場へ

「中・大手チェーン店」

 日用品業界のビジネスの鍵は、いかに「中・大手チェーン店」と良いビジネスが出来るかどうかです。有力専門店、中・大手チェーン店バイヤーは国境など意識せずに、自店にふさわしい製品を世界のマーケットの中から選んでいます。日用品製品においては、シカゴIHHS展とアンビエンテ展がもっとも影響力が強い展示会です。これまで当社と出会った大手バイヤーは全員この二つの展示会には行っています。彼らに出会えるのは、年にたった2回のチャンスです。この少ない機会をぜひ生かして、何としても有力取引先を獲得したいものです。


「ミラ・デザイン社の複数のライン」

 現在、アメリカでは当社の複数のラインが同じ小売店に入っており、「ミラ・デザイン社との取引は効率がよい」と好評です。大手チェーン店の舞台においても、ぜひそれを推進したいと考えています。当社の扱うライン一つでも繋がれば、他のラインを入れることはグッと容易になるのです。たとえば、NYの有力チェーン店ではすでに4つのラインを扱っていただいています。バイヤーは、カテゴリーの違う他のバイヤーを喜んで紹介してくれるのです。


「本社での本格的商談」

 ミラ・デザイン社の「現在のテーマ」は、「有力店、中チェーン店、大手チェーン店との取引を増やしていく」ことと考えています。彼らとの取引を実現するためには、バイヤーが必ず行く有力な展示会で、それなりに大きなブースを持って、できるだけ多くのバイヤーと出会うことです。有力バイヤーに商品をブースの中で見せない限り、「本社での本格的商談」は実現しません。


「アンビエンテ展が世界市場への道を開く」

 アメリカで確立した製品、販促ツール(Webサイトやブランディング)は、世界の市場でもそのまま活用できます。このアンビエンテ出展が、日本企業と世界の日用品マーケットとの接点をさらに大きくするでしょう。世界中のバイヤーと出会うことが出来ます。皆様の製品を世界のマーケットに広く発信できます。このアンビエンテ展は、シカゴ展と同じようにミラ・デザイン社総力を上げて、成功したいと考えております。

 アメリカから世界の市場に商品を広げる。それが、現段階のミラ・デザイン社の販売戦略です。